ご存知ですか?着物の歴史と移り変わり

ご存知ですか?着物の歴史と移り変わり
着物の歴史は、意外と知られていないことがたくさんあります。
日本の伝統文化の重要な一部分を占めているのが着物です。

着物は、胸元で左右の身頃を重ね合わせて着用します。
すると、合わせた部分からほどよく空気が入り込み、
湿度の高い季節にも、清々しく着用することができます。
脇下部分にも開きがあり、特に若い女性は
そのまま素肌が見えるような構造になっています。
風通しが良く、着心地が良いところが重宝されてきた理由です。

こうして、着物は元々日本の生活や文化に
溶け込みやすい性質があったのです。

飛鳥・奈良時代に、男性は衿を立てた
コートのようなデザインの衣服と袴をセットで着ていました。

それが平安時代になると、男性は束帯、
女性は唐衣裳装束を着用するようになります。その唐衣裳装束の袖部分は、袖口の下を縫わない形でした。

平安時代までは、着物の原型とも言えるような装束で、
独特の着こなしをしていたことが知られています。